2019年7月24日 ミルフォードさん、天国へと旅立ちました。
2か月ぐらい前からですかね、食べる量が少しずつ減ってきてまして。
これまでは小さな波こそはあったものの、基本的に食欲旺盛な子でして、2年前に体調を大きく崩してインスリン注射を始めるきっかけになった時も、食欲だけは落ちませんでした。
2017年12月14日 旦那さんのベッドからお外を眺めているミルフォードさん。
私お気に入りの一枚。
増え気味だった体重を考慮して、最も多い時の4分の3に減らしていたご飯を残す日が普通になり、残す量も段々多くなり...とこれまでにない食欲の減退に心配しつつも、年齢のせいもあるのかなと思っていたのですが。
7月17日夕方のミルフォードさん。
私が撮れた元気なミルフォードさん最期の一枚。
昼間はキャットタワーでいつものようにのんびりしていて、特に変わらない様子だったのですが、夜寝ようとしたときに節目となる出来事がありまして。
忘れもしないその日の夜のことです。
トイレに行った音がしたので片付けに行ったのですが、本人の姿はなく、まあ寝たのかなと特に深く考えずに片付けて寝室に戻ったのですが、今度は1階の方からトイレに行ったような音が聞こえまして。
1階に降りてみますと、トイレのそばで力尽きるようにぐったりしているミルフォードさんの姿が。
トイレを見ると、大をした跡があり、確かに先ほどは少ししか出てなかったよな...
そういえば最近、大の時に一度で出し切れないらしく時間を置かずに何度か試みるときがあると、嫁さんから聞いていたので、ちょっと踏ん張りが利かなかったり、力が入らなかったりするのかなと思っていたのですが、片付けをして少し様子を見ていたらもう一度トイレに行こうとしたのですが、少し段差のあるトイレに入るのも辛そうで時間掛かってようやく入って出てきたのですが、トイレの外で少ししてしまったらしく。
今までにこんな姿は見たことなく、少し歩いては休むを繰り返すミルフォードさんを心配しながらも、まあ翌朝には調子戻ってるかなと思ったのですが。
こちらは具合が悪くなる数日前のミルフォードさん
翌朝になっても容態に変わりなく、そこからはあっという間でした。
一日中部屋の隅っこでぐったりしていて、その内足腰が立たなくなって這って歩くようになったので、トイレ、食事、お水全て近くに揃えたのですが、トイレに入れなくなり、食事やお水するための姿勢も取れなくなりと、日を追うごとに容態は悪くなる一方。
遂には寝たきりになり、ご飯もお水も自力ではできなくなりスポイトからの生活に。
元々病院嫌いでして。
ストレスで血糖値が上がるリスクもあったので、できるだけ連れて行かないで、私と嫁さんが先生に容態を説明、相談していたのですが、さすがにそんなことも言ってられない状態になり、先生に診てもらったら脱水症状があることがわかりまして。
点滴を打ってもらい、一時的には回復の兆しは見えたのですが、熱が高い状態が続いてたこともあり、7月24日の早朝に嫁さんが様子を見に行った際にはすでに息を引き取っていたそうです。
私が起きた時は嫁さんが抱きかかえていまして。
今にでも目を覚ましてもおかしくない安らかな顔でしてな。
身体はまだ温かかったんですけど、顔、手足は冷たくて、手足は硬直も始まっていまして...あああ生きてはいないんだなあと思うと涙が止まらなくなりましたな。
予防接種で一年ぶりの外出を終えたミルフォードさん #ミルさん #ノルウェージャンフォレストキャット #2018年
印象的だったのは亡くなる二日前の朝のこと。
朝起きたら少しは調子よくなっているかもという根拠のない淡い期待とは裏腹に、日を追うごとに悪化していくミルフォードさんに何もできない自分が申し訳なくて、恥ずかしながら大声を出して号泣してしまったのですが、それまでぐったりして嫁さんに抱かれていたミルフォードさんがびっくりした顔をしてこちらを見たんですよね。
そこから少し回復したように見えまして。
旦那さんの号泣を見て最後の頑張りをしてくれたのかも...
2019年6月9日 小さいころから愛用しているクッションとミルフォードさん。
いつかこの時が来ることは当然覚悟していたのですが、ぼんやりと15歳ぐらいまでは生きてくれるんじゃと思っていた我が夫婦。
当然何も準備はしておらず、火葬をしてもらうのにどうしたらいいのかもわからず、とは言え悲しみの中で調べるのもしんどいな...
と思っていたところ、お世話になった先生への報告をしに行ったところ近隣の葬儀場を紹介してもらいまして。
嫁さんと話して、これから暑くなるというのもあり、身体が傷む前に火葬をという話しになり、嫁さんの母上もお連れして3人で見送ってきました。
私、人生で声を出して泣いた記憶がなかったのですが、この日は相当泣きましたね...さすがに葬儀場では声殺しましたけどw
2018年4月16日 ぼくねーピンクが似合うのーと新しいお家にご満悦のミルフォードさん。
糖尿病で2年前の冬から朝晩のインスリン注射を続けていたミルフォードさん。
これにより一時の危機的な状況は脱出したものの、やはり薬で抑えていただけであって、徐々に体力を奪っていってたんでしょうね...
最終的な死因は不明で、全くの推測になってしまうんですが、外見は健康そうに見えて臓器の機能は徐々に弱っていってたんじゃないですかね...
それは食欲不振につながって体力が奪われ、抵抗力がなくなったところに感染症で高熱が出て身体が耐えられなくなったのかなと想像していますが実際のところはわかりません。
高熱が出ていたのは診察してもらったので確かなんですが、猫の解熱剤的なのはあるそうなんですがそれを使うと血糖値が一気に上がってしまうそうで、糖尿病のミルフォードさんには使えず、とはいえ高熱の状態だと打つ手も限られていてという最期でした。
嫁さんに言わせると、私と出会う前から皮膚が弱くて病院通いが続いて、たくさんの薬に頼っていたからそれが原因になったのかも...とは言っていましたが、小さいころからのいろいろな積み重ねなんでしょうね。
でも2年前に大きく調子崩した時からの奇跡の復活劇を見るに、凄く身体は丈夫な子だったと思うんですよね。
だからこそ12歳まで生きれたんじゃないかなと感じています。
2018年8月19日 階段の途中から2階の旦那さんを見上げるミルフォードさん
嫁さんと結婚したことでミルフォードさんとも暮らし始めてから7年と1か月でした。
思い出はそれこそたくさんあり過ぎて語り尽くせないんですが、一つ上げるとしたらミルフォードさん大脱走事件ですかね...
ミルフォードさんが階段の手すりから落ちて、嫁さんがバイトだったので私と嫁さんの母上、姉上と3人で病院に連れて行ったのですが、連れ帰った時に車から降ろすときに私の不注意でミルフォードさんが逃げ出しまして...
家の裏まで逃げてしまい、あわや道路まで出てしまいそうなところで辛うじて捕まえたんですけど、ミルフォードさんに何かあったら嫁さんに会わす顔がなかったので、家まで連れ帰ったところで安心して腰が抜けましたね。
それからですかね、ミルフォードさんに対してより真剣に接するようになったのは。
そして、ミルフォードさんが調子崩してインスリン注射を打つようになったことで、朝晩の注射時に私が抱っこするようになり、さらに私が在宅勤務で週のほとんどを家で過ごすようになりと、最後の2年は嫁さんが羨むほどの仲良しさんでしたかね(●´д`●)ゝ゛
私と嫁さんと母上で選んだ一枚。
私と母上はもう一枚候補に挙がったぼんやりさんな顔のミルフォードさんの方がお気に入りだったのですが、嫁さんが
( ー`дー´)キリッっとした顔の方がいいわよ(*`Д´)ノ
と強硬に主張したのですが、確かに遺影がぼんやりさんだとミルフォードさんも可哀想ですよねw
2016年4月15日 じゃんけんをしている?ミルフォードさん
ミルフォードさんと出会ってからの7年1か月は私にとってかけがえのない日々でした。
いいことばかりでは当然なく、ミルフォードさん優先の生活でいろいろと我慢を強いられる場面もありましたが、いつの間にやらそれが全く苦でなくなり、寧ろミルフォードさんのお世話をすることがこの上ない喜びになっていました。
彼がいなくなった今、日常何もかもが空虚と言う、いわゆるロス状態となっていまして。
私よりも嫁さんの方が心配ではあるのですが、夫婦寄り添って自分たちのペースで少しずつでも前に進んでいけたらなあと思っているところです。
2018年大晦日のミルフォードさんで締めたいと思います。
最期まで精一杯生きてくれたミルフォードさん。
今までもこれからも我が家の誇りです。
これまでミルフォードさんを見守っていただいた皆さま、どうもありがとうございましたm(__)m